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=

hymmnos
oz
9 sasye
whou hartes
maxim ciel

Eolia

toe an ieeya
won here.

Nenesya

wassee enrer
anw dyya.

Infel

faja tes
celetille fedyya.

Frelia

re yatse
en
yatse harton.

Illusha

gyuss gyaje
en
linen biron.

Mihoshi

lapo fandel quivale
an frawrle,
eetor yeeel...

Tilia

na cenjue,
na endia,
echrra yanje.

Lyune

Was yea ra
chs
hymmnos mea.

=

"Infel yor!"

- stellatram -

Hymmnos Chronicle ~世界を最も愛した少女たちの詩~

SPECIAL

「ヒュムノスクロニクル」に収録された、9つの詩に込められた詩の想い、詩の効果などについて、詳しくご紹介します。

”詩の想い”とは

「アルトネリコ」シリーズにおける”詩魔法(ヒュムノス)”には、すべて、謳い手の「想い」──誰かを助けたい、傷を癒やしたい、この戦いに勝ちたい、といった──詩の源となる感情が存在する。 この「想い」は、結晶に封じ込めておくことができ、謳い手がそこに保存された「想い」を読み取ることで、既定の効果を持った詩魔法を使うことができる。 いわば、詩魔法の「設計図」である。
同じ”詩の想い”から紡がれた詩は、効果は同じでも、奏でられる旋律は、謳い手によって大きく異なる。
たとえば、Tr.3~Tr.5は、「アルトネリコ2」でルカとクローシェが謳った詩と「想い」は同じだが、ネネシャとインフェルそれぞれの個性、そして当時、彼女たちを取り巻いていた様々な要因によって、全く違った表情を見せている。

「ヒュムノスクロニクル」の制作にあたっては、その”詩の想い”の全容が明らかになっていない詩も多くありました。
すべての詩は「想い」からなる、という原則に則り、未詳の詩については、その詩の”想いの作成”から着手しています。
それらの想いから、どのような詩が紡がれたのか? ブックレットに掲載の歌詞とあわせてお楽しみください。

※詩の想い、詩の効果など、記載内容には、「ヒュムノスクロニクル」における独自解釈が含まれます。

Tr1. 星謳祭 ~Stelliarythm~

この詩の想い

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これは遠い遠い神世の古代、生命が初めて地上に降り立った時の、ある原初の物語。

まだ地上に何もかもが存在していなかった頃。原初の大地に、神々より開拓の力を授かった「最初の生命たち」が地上に降り立ちました。
「最初の生命たち」は、その一人一人が自分だけの使命を持っていました。地上を開拓するという目標の下、彼らの上位意志である神々によって、彼らはその不毛の大地へと遣わされたのです。
そんな中に、美しい三姉妹の姿がありました。姉妹は「神の歌声」を持ち、その歌声は共に降り立った仲間たちに希望を与える力を持っていました。
長女エオリア。姉妹で一番のしっかり者である彼女は、時に厳しく、しかし深い慈愛に満ちた、妹たちのお姉様。
次女フレリア。いつもおっとりふわふわの彼女は、姉妹には勿論、仲間たちにも広く可愛がられる元気な子。
三女ティリア。何があっても無表情、たまに口を開けば不思議なことを呟いたりと、姉妹の中でも個性的な妹。
三姉妹は詩を謳うことで、時に仲間を癒し、時に降りかかる火の粉を払い、未だ不毛な大地での救いとして仲間たちを助けていました。
その働きもあって、次第に三姉妹は「最初の生命たち」の中でも特に頼れる存在として仲間たちに慕われるようになり、その存在感を大きくしていきます。
時に喧嘩をすることもあった姉妹ですが、あるいはそれも一つの信頼の形であり、それほどまでに仲が良かったということでした。この三姉妹を好きこそすれ、疎む者などいる筈もありませんでした。

さて、仲間たちが順調に世界の開拓を行ってきた、そんなある時。「最初の生命たち」の間で、一つ二つと、問題が生まれ始めたのです。
彼らは神でありながら、しかし同時に人でもありました。大いなる力を有せども、それを振るう心は、人間のそれと相違ない構造をしていたのです。

空の担い手である一人は言いました。「私一人の手でこの空を拓き切ることなど到底できぬ。世界は広い。神はたった一人で、この広大な空を拓けと仰るのか。」
挫けそうになっていたその彼に、長女エオリアは厳しい口調で言い放ちました。「何を弱気になっているのです。あなたに課せられた使命なら、それを全うするべきです。」
責任感の強いエオリアは、すると厳しかった表情を和らげ、こう続けます。「あなたに背負いきれない使命なら、私も一緒に背負ってあげます。だから諦めずに、共に頑張りましょう。」
空の開拓は、エオリアの華奢な身形にはあまりにも似つかわしくない、つまるところの力仕事でした。それでもエオリアは決して尻ごみすることなく、一日また一日と汗を流しながら詩を紡ぎ、それを幾星霜と積み重ね、遂に空を均してみせたのです。
空を紡いだエオリアの凛とした歌声は、吹く風を伝って広く遠くまで響き、それがまるで空を翔けていたように感じられたことから、やがてエオリアには飛翔天(ヒショウテン)という名が冠されたのでした。

大地の担い手である一人は言いました。「なぜ木々は私の声に応えてくれないのでしょう。緑で大地を満たそうにも、彼らはまるで言うことを聴いてくれません。もう、どうしたらいいのか。」
挫けそうになっていたその彼に、次女フレリアは心配そうな顔で声をかけました。「大丈夫? あなたの使命、何か大変なことでもあるの?」
思いやりの深いフレリアは、すると笑顔をぱっと輝かせ、こう続けます。「じゃあ、一緒に緑さんたちとお話ししよう? あなたの想い、ちゃんとわかってくれるから。ね?」
大地の開拓は、意志ある生命の一つである緑との対話なくしては決して進められないものでした。それでもフレリアは嬉々として、一日また一日と緑と親交を深めるために詩を紡ぎ、それを幾星霜と積み重ね、遂に大地を緑で満たしてみせたのです。
大地を紡いだフレリアの温かな歌声は、豊かな緑を広く遠くまで繋ぎ合せ、それが碧色の実を多く育んだことから、やがてフレリアには碧珠天(ヘキジュテン)という名が冠されたのでした。

海の担い手である一人は言いました。「海はこうも荒ぶるばかりだ。鎮めようにも、まるで怒り狂ったように私を追い返す。とても私の一手には負えない。」
挫けそうになっていたその彼に、三女ティリアは事も無げに呟きました。「相手が疲れるのを待てばいいじゃない。わざわざ喧嘩に付き合うからいけないのよ。」
マイペースなティリアは、すると無表情を少しだけ動かして、こう続けます。「あなたは向こうで見てなさい。そうね、我慢比べなら得意なのよ。」
海の開拓は、まず猛る海原が凪いでくれないことにはどうしようもありませんでした。それでもティリアは淡々と、一日また一日と潮風に晒されながら詩を紡ぎ、それを幾星霜と積み重ね、遂に海を鎮めてみせたのです。
海を紡いだティリアの細波のような歌声は荒波の悉くを広く遠くまで凪がせ、それが大海に落ち着きを齎したことから、やがてティリアには海淼天(カイビョウテン)という名が冠されたのでした。

気付けば、三姉妹は開拓に悩むあらゆる人々の救いの手となっていました。エオリアもフレリアもティリアも、考え方は違えど、皆同じ想いを心に持っていたのです。
三姉妹のその想いは、「世界を善い方向へ導いていきたい」というもの。自分の力が誰かの助けになり、助けられた人々が、また他の誰かを助けていく――皆が協力し合えば、世界は自ずと幸せなものになっていくのだと、そう信じて。
姉妹に助けられた陸海空の担い手を始めとして、その三姉妹の想いに、仲間たちはひどく感動しました。その想いに応えるようにして、空は大地に陽光を与え、大地は海に流れを与え、海は空に雲を与え、と互いが互いを助け合うようになっていったのです。
その循環は世界にたくさんの生命を芽生えさせ、世界は瞬く間に豊かなものになっていきました。三姉妹の想いは結実し、かくして世界に愛は満ちたのです。

そう、この世界は姉妹の詩によって創られたのです。空、大地、海――姉妹に希望を与えられた森羅万象は、今でも三姉妹の詩を忘れず、時に口ずさんでいることでしょう。
こうして私達の世界は成り立っているのです。想いが詩を紡ぎ、詩が愛を紡ぐ、この輝かしき一つの世界。三姉妹が願い、そして紡いだこの世界に、今こうして、あなたは立っているのです。

だから、ほら、あなたにも。三姉妹の歌声が、聴こえているはずです。

(作:kairi)

*

解説

「Stelliarythm」で「ステリアリズム」と読みます。

星謳祭はソル・シエール地方に伝わる神話のひとつであり、ハーヴェスターシャよりも更に昔の物語です。
遥か神代の時代を舞台に、神から様々な力を与えられた「地上に降りた最初の生命たち」が登場し、皆で協力することで世界を善くして行けることを語っています。

その「地上に降りた最初の生命たち」の中で、他の人々に希望を与える為に「神の歌声」を授かって降りた三姉妹を、エレミア三謳神と言います。
名をエオリア、フレリア、ティリアといい、ソル・クラスタ地方では、飛翔天(ヒショウテン)、碧珠天(ヘキジュテン)、海淼天(カイビョウテン)と呼ばれています。
謳うだけで大地を作り、人を癒し、そして炎を飛ばしたという伝説があります。

OPトラックであるこの曲は、塔を介した魔法的な力を持つヒュムノスエクストラクトではなく、Stelliarythmという神話をモチーフにしたイメージソングです。
詩の想いは、そのモチーフとなった神話という設定で書き下ろされました。ソル・シエール的な性善説思想で描かれた、愛が未来を良い方向に導いていくという、希望に満ちた物語となっています。

Tr2. EXEC_METAFALICA/. #Nenesya extracting

解説

EXEC_METAFALICA/.とは、ターゲットとなるレーヴァテイルの中核三角環(第三世代の場合はNEE)にコンダクターレンズからビームを照射し、大地の心臓に変態させる詩です。
この曲単体では、大地の心臓を形成するための導力も、中に入れるための想いも用意できないため、謳い手の肉体に死を齎し、その魂の潜在的なビジョンを魔大陸として具現化する詩となっています。

歴史上、ネネシャによって単独でEXEC_METAFALICA/.が謳われたことはありませんでした。
Hymmnos Chronicleでは「もしネネシャが謳っていたとしたらどのような表現になるか」という仮定のもと、ネネシャのイメージソングとして収録されており、その旋律や歌詞がTr4に引用されています。

ネネシャのメタファリカは、ラプランカ伝承への、特に苗に寄り添うラプランカへの強い没入が特徴となっています。

Tr3. METHOD_METAFALICA/. #Infel extracting

解説

METHOD_METAFALICA/.とは、EXEC_METAFALICA/.の運用に足りない導力を補い、大地の心臓の意志となる高レベルの精神体を作るための詩です。
そのどちらも、I.P.D.たちのコスモスフィアを一時的に統合することで達成されます。
このヒュムノスを単独で謳う際には、Eスポットを開放し、澪の御子の心をI.P.D.たちに直接見せることが可能です。

歴史上、インフェルによって単独でMETHOD_METAFALICA/.が謳われたことはありませんでした。
Hymmnos Chronicleでは「もしインフェルが謳っていたとしたらどのような表現になるか」という仮定のもと、インフェルのイメージソングとして収録されており、その旋律や歌詞がTr4に引用されています。

インフェルのメタファリカは、マオの抱くラプランカへの想いに焦点を当てていることが特徴となっています。

Tr4. EXEC_with.METHOD_METAFALICA/. ~at A.D.3310~

解説

EXEC_with.METHOD_METAFALICA/.とは、大地の心臓を形成するEXEC_METAFALICA/.と、想いを集積し導力を転送するMETHOD_METAFALICA/.を同時に詠唱することで、大陸を創造する詩です。
荒れ果てた世界メタ・ファルス──そこに暮らす明日をも知れぬ人々を救うことのできる、唯一の冀望の詩。それこそが、このメタファリカなのです。

Hymmnos Chronicleに収録されているEXEC_with.METHOD_METAFALICA/. ~at A.D.3310~は、完成したメタファリカ理論を試験するために謳われました。インフェルとネネシャが初めて二人で紡いだヒュムノスです。
テストには小規模なインフェルピラのレプリカが用いられ、十名の協力者となるI.P.D.が参加。規模こそ小さいものの、本番のメタファリカと同じ条件下で実験は行われました。結果、メタファリカαと呼ばれる大地の心臓が生成され、この大地の心臓はみくりの森を生み出しました。
この試みは偉大なるメタファリカ実現への第一歩となったのです。
ラプランカ伝承において、ラプランカの与えた最初の一しずくが後の大樹を育てたように……

ですが現実において、聖女の背に民衆が続くことはありませんでした。
メタファリカαの成功を受けて行われた、3313年のEXEC_with.METHOD_METAFALICA/. 。
インフェルは人々から強い拒絶を受け、最後まで彼女に寄り添ったネネシャは、メタファリカの失敗から神を守ろうとする神の使者によって殺害されました。

Tr5. METHOD_MESSELA/.

この詩の想い

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その匣は、決して開けてはならないと言う。

ある村に、神の力を授かった少女がいた。
少女は、その村に数百年に一度生まれるという「神を身に湛える子」として、村中の人々から尊ばれながら生きてきた。
少女自身もそれを自覚しており、少女は「奇跡」と呼ばれる業を用いて、雨を降らせたり火を起こしたりといった現象を実現させてきた。

少女は、「開かずの匣」と呼ばれる、ある箱の守り手でもあった。
その箱は、継ぎ目のない濃紺塗りの、少女の腰ほどの高さのある不思議な正方形で、少女以外には開けられず、また少女自身も開けるどころか触れることすら許されない、神聖にして禁忌の存在。
少女は幼少より、村の長からその箱について繰り返し言われ続けてきた。「村に危機が訪れた時には、この箱を開けなさい。けれどその時が訪れるまでは、決して触れてはならないよ」と。
心根の素直な少女は、その言い付けを固く守ってきた。そして、その言い付けを破る時など、決して訪れないと信じていた。

少女は高貴にして神をその身に持つ存在。それ故に、彼女は力が発現して以来、下々と隔絶され、侍女や神官、村長といった高位の人間以外との接点を持つことは許されていなかった。
しかし少女は、自分は力を持っているだけでそれ以外は村の人間と何も差異のない、それこそ普通の人間であると思っていたため、日々をとても窮屈に過ごしていた。
そんな彼女の唯一の楽しみが、週に一度自分の部屋を訪れてくれる、幼馴染との逢瀬だった。
無論、これは許された面会ではなく、これが周囲に知れれば自身も厳しいお咎めを免れられないだろうと知っていた少女は、それでも毎週訪れてくれる幼馴染との時間を手放すことができず、また、その逢瀬の時間が彼女の生きる理由ともなっていたため、少女と幼馴染は極めて密やかに、週に一度の晩を窓越しに愛し合っていた。

そうして次第に愛の尊さを知ってゆく少女は、日に日に慈愛に満ちた奇跡を紡ぐようになり、それは大変村の人々の生活を豊かなものにした。
その原因を知る由もない神官や村長は、ただひたすらに少女の神力を盲目的に信奉した。

そんな日々が幾年と続いた、ある日の晩。かつて一度として日と時間を違えたことのなかった幼馴染が、約束の時間になっても訪れない。
胸元を急激にせり上がった焦燥感に、少女は部屋を飛び出て神官の一人に尋ねた。「何かおかしなことはなかったか」と。
すると神官は応える。「村人の数名より賊がこの神域に侵入したとの報せを受け、捜索隊を遣わした結果、無事に賊を捕らえるまでに相成りました」
そう誇らしげに語った神官に、少女は顔を青ざめさせながら「それは今どこに」と問う。すると、ああ、神官は尚も誇らしげに、「その賊は、見せしめのために村の広場で今にも処刑にかけられるところです」と応えてみせたのだ。
少女は、神官の制止する隙を許さずして弾かれたように宮殿を出、息も切れ切れに村の広場へと駆けてゆく。
するとそこには、磔にされた幼馴染の姿が、その幼馴染を今まさに貫かんと槍を構えた幾人もの神官達の姿が、そしてその顛末を、ややもすれば興味の眼差しで見つめる村人たちの姿があった。
少女はすんでの所で神官達を制止する。そして神官達に「賊の始末は自らの手で行う、少しの間待ちなさい」と静かに告げると、少女は一人宮殿へと戻った。

宮殿へと辿り着いた少女は、すると躊躇いなく匣の間へと入り――"それ"に触れ、言った。
「裏切りの民と、盲目の神官を除く力を、我に」

たった二つを除いて一切の生気が失われた村の広場に、身体をただただ恐怖に震えさせる幼馴染と、そして少女の姿があった。
少女は震えるままの幼馴染を抱き上げ、その耳元で囁いた。
「怖かったでしょう。だけどもう大丈夫。二人だけの国で、幸せな時間をこれからも続けましょう」

その匣は、決して開けてはならないと言う。

(作:kairi)

許さない。
許されるべきではない。
許してはならないのだ。

私達の未来を、希望を、平穏を妬み、理想郷を裏切った下賤なる愚民どもを。
私にとっての唯一を奪ってみせた、残虐非道の神と、その使者を。

罪には、罰を。
罪人には、裁きを。
――裏切りには、裏切りを。

凡庸にして愚昧なる我が臣下らよ。自覚せよ、貴様らのその無能こそが私と彼女の未来を引き裂いたのだ。
然り、無能なる存在は、優れた統一者の思想の下にこそ統べられるべきである。――私の恩情が、これを貴様らに押し付けなかった。だか貴様らは、この恩情を仇で返してみせたな?

無能には、隷属を。
思想は、使役者の絶対下にこそ統一され。
あなた達はようやく、尊き理論の歯車となれる。

ああ、なんて悲しい。悲しくて、気が狂ってしまいそうになるわ。いいえ、あるいはもう狂っているのかもしれない。
でも、そうなってしまうにはまだ早いわよね、ネネシャ。あなたの無念を、私が晴らさなきゃ。あなたの怒りを、私が代弁しなきゃ。だから見ててねネネシャ、復讐さえもを、私は完璧にこなしてみせるから……

世界の不条理に、愛を。
尊き御子の愛でる種は、蔓延る悪意の闇を払拭する。
このただ一つの愛の下に、総ての想いは、今こそ一振りの神槍に収束するのだ。

さあ、今こそ禁忌の匣を開けよう。躊躇はない。きっとこの匣が、私の理想を――私達の理想を、成就させてくれるのだから。
今こそ高尚にして有能なる臣民らよ。この愛の導きの下に、悪しき愚の神を追放しよう。その選ばれし詩の力を如何なく奮い、我らが仇敵を駆逐しよう。
我らが愛の力を前に、これを止められる者など存在しよう筈もないのだから。

許さない。
許されるべきではない。
許してはならないのだ。

私達の未来を、希望を、平穏を妬み、理想郷を裏切った下賤なる愚民どもを。
私にとっての唯一を奪ってみせた、残虐非道の神と、その使者を。

――私達の未来は、絶たれた。
なれば、次は私が。私が、世界にとっての未来の一切を、絶つ。
理想郷は、この焔と澪の下に。

(作:kairi)

*

特殊単語解説

MESSELAの歌詞で使用した、新約パスタリエ名詞の語頭に想母音が付属する形式の単語の対応訳を掲載します。

A系列はヒュムノサーバーで解説されたとおりの翻訳で問題ありませんが、LYAsiannなどと同様に、歌い手のセンスで意訳されています。

Asiann:私の光、焔の想い
LYOceku:軍、尖兵
LYOlyuma:将、指揮官
LYIsphaela:滅ぶべき世界
LYUkouf:臭い息
LYIarhou:禁忌の匣、モードメッセラ
Oraudl:醜い自分
Araudl:なりたい自分
LYOsiance:戦場
Agral:私(インフェル)の全て、理論
Nqejyu:愚民、無能
LYAeje:私達の心、総意
Aceku:私の同胞、臣下

解説

METHOD_MESSELA/.とは、「緊急時」において、インフェルピラをメッセラ(強制統制)モードに移行させる制御詩です。
I.P.D.の境界門を一方通行に開くことで、意識共有なしにすべてのI.P.D.に共通認識を持たせることが可能で、I.P.D.たちは本人の意志とは無関係に、行動をクイーンに支配されてしまいます。そのあまりにも非人道的な設計から、禁忌のヒュムノスとして封印されていました。
Hymmnos Chronicleでは、メタファリカの失敗でネネシャを失ったインフェルが、神と民衆への復讐のためにメッセラを使用したと仮定しています。

メッセラにて想定されていた「緊急時」とは、焔の御子に危害が加えられる、あるいはその懸念がある場合にこれを護衛する、という状況です。
メタファリカの詠唱に不可欠な焔の御子に危害が加えられる状況というのは、澪の御子、そしてメタ・ファルスにとって緊急的な状態であると言えます。
しかし、同様に軍事的な側面を持つレプレキアの使用に際してI.P.D.の自主的な協力が必要とするのに対し、メッセラは強制的統制の形を取るという違いがあります。仮に目的通りに敵勢力を排除できても、その後のI.P.D.からの不信感の爆発は逃れられません。
ゆえに、詩の想いにはそういった「使えば取り返しのつかないことになる」という警鐘と、「仮に目的を達成しても代償として多くのものを失う」というメッセージが「禁忌の匣」というテーマを軸に編み込まれています。
具体的には、幼馴染の侵入を報せた村人を「反逆者(侵略者)」、幼馴染を処刑しようとしている神官らを「武力的脅威」、そして消滅した人々の存在を「信頼」とし、目的と代償の関係としています。
最後のシーンで震えていた幼馴染は、「村人が消え去ったことに対しては勿論、それを実行してみせたその禍々しき少女にこそ震えていたのだ」という読み方ができることを暗に示し、「仮に全ての目的を果たし、その代償までをも受け入れても、最後には真に助けたかった存在から恐怖されてしまう」という悲劇性を強く含ませることで、より「使ってはならない」というメッセージ性を強く感じさせるものとなっています。
言い換えるなら、「臣下のI.P.D.らや人々に非難されるどころか、救出した対象からの信頼をも失いかねないほどに、メッセラとは非人道的な手段である」という意識が、当時の技術者倫理の下に共有されていたということです。

開けてはならないとされる禁忌の匣、それは代償を求める恐ろしい希望です。ですが、すでに救いたいと願う存在を失っていた少女に失うものはありませんでした。そして少女は、躊躇うことなくその匣に手をかけたのです。

Tr6. EXEC_VISIONDANCE_SOCKET/.

この詩の想い

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それは人を喰らう樹である。

世界のさいはての村には、神の樹があった。
いや、今はまだ幼い樹である。だが、いずれそれは天をも超える大樹となるのだ。
人々の渇きを癒し、人の世の願いを叶え、
いずれは新しき大地を、理想郷を支えると、そう言われていた。

その木を育てる役目を負う少女は、ヨツバネと呼ばれた。
ヨツバネは三年、聖域に籠り神の樹を育てる。
三年経てば次の少女がヨツバネとなり、代々樹を育てていく。

だが、中には戻ってこないヨツバネもいた。
だから人々は言った。あれは人を喰らう樹である、と。

次のヨツバネになる少女は、人々の間で他の子供と変わらず育てられた。
時に野に遊び、時に共に学び、もしかしたら恋さえしたのかもしれない。
ヨツバネであるということで諍いに巻き込まれることもあったが、助けてくれる者も必ずいた。

ある者は言った。
あの子は神の許に向かう子。
そのまま神の妻になるかもしれない子。
そうでなくとも三年を孤独のうちに過ごすことになる。
平凡な幸福など与えるだけ残酷ではなかったか。
神の許に赴くことをただ一つの幸福とすることが、あの子のしあわせではなかったか。

ヨツバネの少女は言った。
私は神の樹に、みんなのしあわせを願います。
みんなが遊び、学び、喧嘩したり、恋したりできる、しあわせを願います。
そんなしあわせを叶えてくれる樹に育つように、あの樹にしあわせを伝えにいきます。
樹が育つ日を一日いちにちと数えながら、
照らす太陽のように、包む風のように、潤す雨のように、
この樹を朝も夜も見守ります。

神の樹の許に向かう朝。少女はいつも優しくしてくれた少年に、ひとつの種を託した。
私が帰ってくるまで、どうかこの種を育ててくれませんか。
誰かが私のために祈ってくれることが、私の願う力になるから。

神の許に向かう輿に揺られ、少女は想う。
与えられたから、私は与えることができる。
ほんとうのしあわせを、知れてよかった。

**********

(今日の研究により、原典はここで終了しており、以下の一文は後世の創作であると言われている)

後に、彼女の残し、少年の育てた種は、芽吹き、樹となり、実をつけ、幾年の時を経て、その種が聖女ラプランカの手に渡ったのである。

(作:aim)

*

アルファ律解説

フレリアが第二塔を紡ぐにあたって多くのアルファ律を用いたとの記述から、一部の単語をフレリア属アルファ律と仮定した創作単語に置き換え、歌詞カードにおいて緑の文字色で表記しました。
訳は以下の通りです。

nanarta(ナナルタ / 踊る) ← glanza
arka(アルカ / 大樹) ← varda
pranta(プランタ / 頂き) ← glasden

それぞれの単語はサンスクリット語を元に、mekemeke ponを紡いだフレリアのセンスに近い、語感の柔らかいものを選びました。
サンスクリットにおいて、nanartaは「踊る」を、arkaは「太陽、アーク(樹木の名前)」を、prantaは「先端、頂点」をそれぞれ意味しています。
加えて、arkaに関しては、理想郷を意味する「Arkadia(Arcadia)」という言葉を、arka Dia(神の大樹)にかけています。

解説

EXEC_VISIONDANCE_SOCKET/.とは、神の製図器と呼ばれる4本の巨大なリングと、導体D波を照射するコンダクターレンズを操作するためのヒュムノスです。
第二塔のオリジンであるフレリアが、衛星軌道上のソル・マルタにおいてたったひとりで謳いました。神の製図器を用いて図面を引き、コンダクターレンズから導体D波をぶつけることで空気のスペクトルを金属のものへと変え、図面通りに塔を建造していきます。
ソル・マルタのなかでフレリアが謳いながら踊ると、その妖精のような華麗な舞いに合わせて、コンダクター・ヴィジョン(リム)を基準に3本のドラフター・ヴィジョンが回転していき、図面と寸分の狂いもなく、中空に「塔」を形成します。華麗なリングの動きを見た当時の人々は、それを「天界妖精の舞」と称えたそうです。

Tr7. EXEC_PAJA_FYUSION/.

この詩の想い

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いつの昔からそれが"岩戸"と呼ばれているのか、私は知らない。
黒々と深い谷を臨む、深山の村の巫女。
谷底の岩戸から染み出し、人里を脅かす"魔物"を封じるため、舞を奉じ、祈り続けることが私の務め。
舞の巫女は、村人たちに姿を見せることは禁じられている。
ただひたすらに、使命を全うすること。
それが巫女の掟だから、ではない。
この力ゆえに、私は人々から怖れられているのだ。

務めを終えて疲れ果て、眠りにつくと、いつも同じ夢を見る。

"彼女"は世界を憎んでいた。
災いに苛まれ、深手を負い、永遠の轍がささやかな安寧を踏みにじった。
荒廃した大地に膝をつき、氷のようにつめたい涙を流して彼女はねがう。

災いを。

この憎悪の海(わた)の原、私がよく知る禍つ者の形、終わらぬ悪夢。
そうして引き揚げられた数多の叫びの中にひとり、"私"がいた……。

目覚めるとそこは、谷の底。
闇の中、意識の境界でとどろく怨嗟と悲愴。
岩戸など、どこにもありはしない。
谷も、村も、繰り返す日々も、現実のどこにも存在してはいない。
すべては虚像。夢のなかのまぼろし。
現実と呼べるものがあるとすれば、それは、嘆き悲しむ彼女だけ。

舞いつづける
終焉を願いながら

やがて時の氷花が降り積もり
あなたに本当の眠りをもたらすまで

さあ、もっと華やかに踊れ。
月に輝く獣の牙、銀色の瞳、息の音を、鉄(くろがね)を、掻き鳴らして振るえ。
この舞に誘(いざな)われ、付き従い、踊り疲れたら、眠るがいい。

お前が土を喰らうなら、私は草の根を薙いで渡ろう。
お前が海を浚うなら、私は波を裂いて散らそう。
お前が呪いを描くなら、私はそれを玉で飾ろう。

さあ、存分に、猛り狂え。
忘られし者の終わらぬ宴、灯りは絶えず、楽は止まない。

私がすべてを救ってみせる。
私は彼女の守人──
愛おしい彼女ただひとりのための守人なのだから。

(作:Fu)

*

解説

元となったEXEC_PAJA/.は、失敗した詩魔法を打ち消すためのデバッガー的なヒュムノスです。
EXEC_PAJA_FYUSION/.は、謳い手であるイリューシャの強い想いによってヒュムノフュージョンを引き起こし、古メタファルス律で強化されたヒュムノスです。
パスタリア奪還戦の際にイリューシャは、少しでもネオ・エレミアのレーヴァテイルを妨害できれば……と、詩魔法の攪乱を目的として詠唱を開始しました。
ですが、ネオ・エレミアの圧倒的な波動科学力の前にメタ・ファルス側の被害は増大、熾烈を極める戦闘の中でイリューシャはヒュムノフュージョンを起こしました。
上書きされたPAJAでは対象範囲が敵味方の全体に拡大され、効果も検疫から削除へと変化、視界内のすべての詩魔法システムを利用した現象が沈黙しました。
これによってネオ・エレミア側の率いるクリーチャーは全て消滅し、パスタリアはメタ・ファルス人の手によって奪還されたのです。

今回掲載するEXEC_PAJA_FYUSION/.詩の想いは、PAJAのヒュムネクリスタルに封じられていたものとして紡がれています。
すなわち、原作のオリカとミシャのPAJAは、想いをダウンロードした際、感性の違いによってそれぞれ独自の展開をされたものであり、クリスタルの中には、その大元となる想いがあった、と仮定しています。
そのため、詩の想いの段階では、まだフュージョンは起こっていません。

Tr8. EXEC_SEED/.

この詩の想い

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永い永い時間、その船は
惑星の軌道上を周回し続けていた

終わることのない戦争で疲弊した本国の地から、
テクノロジの数々を高軌道の彼方に待避させ、
隠し守ることが目的の、孤独な船。

船の守人は、たった一人の科学者。
会話もなく、娯楽もなく、かすかに聞こえるのは、
高度に自動化された船のシステムが制御する、機械の作動音のみ。

食糧は本国から供給されているものの、この閉鎖空間では、
ある程度の自活と資源の再利用を考慮しなければならない。
彼は、植物プラントの稼働に着手した。
自身の生命維持のため、必要に迫られて始めたその行為は、
いつしか、彼にとって最も心安らぐ時間となっていた。

そんな日々がどれくらい続いただろうか。
ある時、予定より数ヶ月遅れで定期補給に訪れた船から、
本国の要人を名乗る人間が乗り込んで来た。
地上の情勢は芳しくない。
この船に、しばらく避難をさせろ、という。

科学者に拒否権は無く、
言われるまま、彼に船の一角を分け与えた。

抱える人間を一人増やしたことで、食糧の備蓄は減り、
通信波を飛ばすためにエネルギーが浪費され、
何かと呼びつける要人の用聞きのために、プラントにいられる時間が奪われていく。
本来そのような用途を想定されていない船にとって、
また、科学者にとっても、それは疲弊の一路であった。

やがて、通信の返答は途絶え、定期補給船も来なくなった。
船のエネルギー残量を確認した科学者は、要人に提案する。

消費を抑えるため、コールドスリープに入ってもらうこと。
自分は、最低限の生活圏のみを確保した上で、船の維持管理を続けること。

既に灯りが落ち、非常灯のみとなった暗い船内で、
明るい人工太陽灯に照らされた植物プラントを一瞥した要人は、吐き捨てた。
人間には大人しく寝ていろと言い、
食べられるわけでもない、役に立たない花どもは生かしておくのか。
我々は、装置からの供給さえあればずっと生きられる。
あのプラントは停止しろ。
お前も休眠し、私が目覚めた時に合わせて船の制御にあたれ。

科学者は、一瞬、落胆したような表情を見せたが、
すぐにいつもの無表情に戻り、
プラントの灯りを落とし、ヒーターと給水を停止した。
それを見届けて満足した要人は、コールドスリープ装置に入った。

なぜ、わかろうとしないのだろう
鳴り響く調べがあることを
なぜ、忘れてしまったのだろう
振るわす調べに満ちていることを

この船が乗せているのは妄執であったのか
託された 希望の種ではなかったのか

植物たちは枯れ始めた。
プラントに仮想秋が訪れたのだ。
花は萎み、葉は枯れ落ち、
そして種子が実り、永い冬に備えて彼らも眠りにつくだろう。

星の周回軌道を離脱し、はるか遠くへ。
航行プログラムを修正し、
一定の条件下で、植物プラントに「春」が訪れるよう、指示を与える。

そして自らも装置に身を横たえた。
生命維持装置は、あと数時間も経たないうちに稼働を停止する。
人間は、この静寂を生き抜くすべを持たない。

船は、加速を続ける。

その船は光速で漂う
そして船に、春が訪れる。
この星の海をただ一つ
種子は、長き冬の暗がりの中を、ただ春の夢を見続けて眠る。
ソルから4万光年の距離を
連綿と連なる生の記憶を復唱せんと、そこにあるだろう土と、水と、そして空の青きを夢想して眠る。
種を宿し、永遠に彷徨う運命抱えて
ああ、加えてそこには、きっと微笑みかけてくれる何かがいたのだ。

この種子達がいつか
見知らぬ天井が、そこにはあったのだ。
新たな希望の星へ  たどり着くことを
土も、水も、陽光さえそこに足りていた。何もおかしなことはない。
溢れるほどの暖かな 光に包まれることを 願う
否。眠りから覚めた生命は気付く、それが繰り返し見続けてきた夢の、その光景と違っていたことを。
ここは、どこなのだ。

呼んでいる。還ってきなさいと響く、それはどこか彼方から届けられる遠い声。
呼んでいる。還りなさいと響く、それはきっと近くから聴こえていただろう懐かしい声。
その二つともが、私に空の青さを思い出させる。私が未だ見初めぬその青を、こうも明瞭に。
だから、私はきっと戻らねばならない。

もし、この声を、この願いを聴ける存在が在るならば。
どうか、私を故郷に帰してほしい。そうだ、ここは何もかもが違うから。
帰郷を望まれるなら、きっと私は彼女にとっての希望なのだろう。
希望を託されたなら、きっと私は彼にとっての救いなのだろう。

だから、聴け。同志よ、人の善き心より生じた叡智よ。私に母と父の希望を棄てさせるな。
これを必ずや成就させんと、私を旧き希望の星へと送り還せ。
そして、ここに真なる春を招き入れるぞ。
空の青を、再び永遠のものとする。

疲弊した旧き星に、一粒の種子が舞い降りる
緑の一かけらさえ失った大地に、それはあまりにも眩い生命の色
擦り切れた声が振り絞るようにして応えた、「おかえりなさい」と
自らは然り、あなたにとっての希望となる

この種子達がいつか
新たな希望の地へ  満ち満ちてゆくことを
溢れるほどの暖かな 光に包まれることを 願う

(作:Fu, kairi)

*

改造前の詩の想い

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この吉き日 この神座に
降りたまへ 遊びたまへや

我は巫女 詩神の
愛添ひて 弦鳴らす

この吉き日 この神座に
依りたまへ 遊びたまへや

汝は詩 天地に
吹き渡る 息吹かな

さやさやとふ
ゆらゆらとふ
御星たゝむ
謳重ぬ

我は巫女 詩神の
寄せ和ぐは 奇跡の霊び

魂振るひ 奏でや

このよきひ このましに
ふりたまえ あすびたまえや

われはみこ うたかみの
まなそいて つるならす

このよきひ このましに
よりたまえ あすびたまえや

なれはうた あめつちに
ふきわたる いぶきかな

さやさやとう
ゆらゆらとう
みほしたたむ
うたかさぬ

われはみこ うたかみの
よせなぐは きせきのむすび

たまふるい かなでや

(作:Fu)

*

解説

EXEC_SEED/.は、第三塔のムーシェリエルという施設の制御詩です。
このSEEDは、惑星再生の中核を担うヒュムノスでありながら、世界終焉の引き金を弾いたヒュムノスでもあります。

ムーシェリエルは惑星に移植するための大地の心臓を作る施設でした。
しかし、大地の心臓の安全な製造法も確立しておらず、生成に必要なエネルギーも用意できなかったため、稼動は見送られていました。
15年後、第三塔の建設は途中で停止しており、このままでは惑星を再生できず、世界が滅びるのを待つのみとなりました。
焦った研究者達は、元々あったEXEC_SEED/.(大地の心臓にシードとなる惑星のH波を一本誘導する神降ろしのヒュムノス)を改造して運用することにしました。

新たなムーシェリエルの運用法は、

1.瀕死の惑星から導体H波を吸収する。エネルギーは第三塔の建設と、大地の心臓の生成に充てる。
2.EXEC_SEED/.の謳い手の中核三角環をターゲットとし、大地の心臓を生成する。
3.出来上がった大地の心臓に星の意志を誘導し、星との通訳に用いる

という大掛かりなものでした。
予定通りEXEC_SEED/.は美星というレーヴァテイルによって謳われ、一年かけて星の導体H波を吸いあげてティリアの塔を完成間近まで持っていき、また美星は大地の心臓へと変態を遂げました。
しかしそれが世界終焉の引き金となったのです。

大地の心臓の生成に必要とする莫大な導体H波を吸い上げられた惑星は死に瀕して、自らを守るために新たな意志を生み出しました。それが抗体頭脳アル・ルゥです。
アル・ルゥは第三段階に入ったSEEDの発する呼びかけに引き寄せられ、大地の心臓と化した美星の精神世界に接触・参照しました。
アル・ルゥは美星の内で見出した純粋な希望に応え、美星もまたアル・ルゥを受け入れました。

突然の静寂。その後に、ムーシェリエルに浮かぶ大地の心臓から夥しい数の抗体が発生しました。
抗体は塔中にちらばり、人間という人間を殺しつくしました。
抗体爆発が落ち着いた後、生き残った者がムーシェリエルを訪れたところ、そこにあった大地の心臓は失われていました。
その後第三塔では、美星は死亡したものとして扱われています。

こちらで掲載する詩の想いは二種類。
一つは旧SEEDのものであり、稲の実りを願って稲魂を招くように、大地の心臓に詩神スズノミアを招聘する祝詞となっています。
古い時代のヒュムノスですので、METEMPSYCHOSISと同様に星巡りの神話を意識した内容です。
もう一つの物語仕立ての方は新SEEDのもので、位置付けとしては、クロガネが趣味で執筆していたという物語「dhezeall」の二次創作となっています。
クロガネラボの研究員たちにしてみれば、現在すでにそこに存在しているティリアの塔に、当初とは全然目的が異なるムーシェリエルを「付け足す」ことになりますので、リバーシアプロトコルとの親和性を考慮した設計とし、より安全確実にしたいという意図があったはずです。
この中で、美星の精神世界に接触したアル・ルゥは、美星の中にダウンロードされていたこの詩の想いの筋書きを不服とし、本来ある詩の結末を塗り替えてしまうことで、世界の結末を自分の望む筋書きで更新しようとしています。
前半の結末が掻き消されるようにして続く後半の詩の想いには、そういったアル・ルゥの、惑星アルシエルの意志の一柱として星を想う心がこめられています。彼女の善なる願い、それは母なる星を汚し破壊する”人間”という種の絶滅を意味します。

Tr9. EXEC_CHRONICLE=KEY/. #Lyune extracting

解説

EXEC_CHRONICLE=KEY/.とは、最強のレーヴァテイル・ミュールの精神体をバインドするためのヒュムノスです。
星詠と呼ばれるレーヴァテイルがクレセントクロニクルで謳い続けることで効果を発揮します。
このヒュムノスは、当時、ミュールに次いで性能が高かったレーヴァテイル・リューンによって紡がれました。
人類の絶対的味方であるシュレリアと、レーヴァテイルの絶対的味方であるミュール、その両者を守るためにタスティエーラと共同で封印が為されました。

歌詞カードのヒュムノス語に和訳文がないのは仕様となっています。
このヒュムノスは人類とレーヴァテイルの双方に向けて謳われたので、分かるところだけでいい、感じ取って欲しいというのがリューンの想いです。
正解はありません。人の数だけアプローチはあると思いますが、音や言葉から得られたご自身の解釈を大切にしてください。

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※このサイトは、個人ファンの手による二次創作ヒュムノスアルバム「Hymmnos Chronicle~世界を最も愛した少女たちの詩~」の告知サイトです。 ゲーム会社様、関連企業様とは一切関係ありません。
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